【3/6 贈る言葉】
- 公開日
- 2026/03/06
- 更新日
- 2026/03/06
メッセージ
昨年、ノーベル化学賞を受賞した京都大学特別教授の北川進氏は、記者から「子どもたちへのメッセージを」と聞かれたときに、次のように語りました。
「細菌学の父であるルイ・パスツールは『幸運は準備された心に宿る』という名言を残してます。いい先生に恵まれて、そして友達、学会でのいろんな付き合い。それが実は準備された心である。ある日突然宝くじが当たるものではない。だから自分の育っていく過程でのいろいろな経験を大切にしていくと、将来、花咲く可能性がある、ということを言いたいです。」
「準備された心」とは、何かを完璧に整えるということではなく、日々の小さなことにきちんと向き合う「心の姿勢」であると思います。
例えば、「人の話をしっかりと聴く」「気になることは調べてみる」「新しいことに、少しだけ勇気を出して挑戦してみる」。
そういう日々の積み重ねこそが、未来の「幸運」を迎える準備だと思います。
運はいきなり空から降ってくるのではなくて、「心が準備できている人」だけに見えるかたちでやってくる。
北川氏の話を聴いて、私はこのように考えました。
もしかしたら、「楽しむ」ということ自体が、最高の準備なのかもしれません。
うまくいかない日も、思いどおりにならないことも、その状況をどう楽しむかで、人生の景色は変わるでしょう。
そう考えると、「準備された心」とは、未来に備える心というより、「今日」を精いっぱい生きようという心なのかもしれません。
皆さんには、八幡中学校の卒業生であることに、誇りと自信をもって、自分で決めた道へ新たな一歩を踏み出し、これからも「今」という瞬間に集中し、日々の努力を積み重ねてほしいと思います。
卒業生の皆さんの人生に幸多からんことを、教職員一同、心から祈念しております。