学校日記

9/22 人間力

公開日
2013/09/22
更新日
2013/09/22

知多の国語

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 アテネ、北京のオリンピック女子バレーボールの監督、柳本晶一さんのインタビュー記事を読みました。(初等教育資料 2013年9月号より)
 柳本さんが全日本にいたとき、そこには世界一の名セッターである猫田さんがいました。猫田さんとの会話の中で、猫田さんは「必死になって練習しても、マックスで到達できるのは、120点までしかならない。しかし、世界で戦うには150点いる。」と答えたそうです。柳本さんが「その足りない30点は何ですか」と尋ねると、猫田さんは「人間力だ」といったそうです。
 
 その一つのエピソードとしてこんなことを述べています。

 猫田さんがトスを上げて、「決まった」と誰しも思ったとき、アタッカーがミスをしてしまう。本人も「しまった」と思うし、まわりも「あいつや」と思う。そのとき猫田さんは「すまん! もう一本いくぞ」と、そこで切ってしまう。そうすると、ミスをしたほうも、ネガティブになっている暇がなく、「もう一本ください」とポジティブになる。そして、全体が「さあ、次、いこう」となって、前に進んでいく。

 人は誰しもミスをしたり、失敗をしたりします。そのときに、教師は、「しまった」と思ったことを温かく受け入れ、全体をつつみながら「さあ、次、いこう」と前を見つめていけるようにしたいと思います。

 「教室は、失敗するところ」だから。