学校日記

12/22(木) 人生に失敗がないと…

公開日
2016/12/22
更新日
2016/12/22

校長メッセージ

 今日で二学期が終わります。同時にこの一年の終わりでもあります。
 今日の終業式で、このあと学年の代表生徒の意見発表を聞きますが、代表生徒の話を聞きながら、自分の二学期、あるいはこの一年はどうだったのかを振り返ってみてください。思うような結果があらわれた人は担任の先生から受け取る通知票が楽しみでしょうが、そうでない人もいることでしょう。努力が足りなかった人はまず努力をしましょう。「努力したのに、頑張ったのに、へこむわ〜」と思っている人は、発想の転換、見方を変える、という意味でお話を聞いてください。
 人生には『節目』がいくつもあります。年の改まるこの時期も、節目の一つととらえると、今までの自分を振り返り、新たな目標を立てる絶好のチャンスととらえることができます。
 昨日は冬至で、一年で一番昼が短くなる日です。そのため、太陽の力が一番弱い日と言われています。夏至を過ぎ南中高度が低くなるにしたがい、太陽の力は冬至で最低となります。
 中国の易経(古代中国の書物)には「衰えた太陽の光が、再び勢いを増してくることから、悪いことが続いたあとに幸運に向かう」という意味が込められているそうです。最低の下はない。見方を変えればこれから太陽の光は強くなっていく一方です。
 そんな発想の転換をすることは、自分を変えられるチャンスとなるかもしれませんよ。
 今、こうして皆さんの前でえらそうなことを言っていますが、私は、中学校時代、あまり先生に褒められた生徒ではなく、3年間でいろいろな失敗をしてきました。それから今日に至るまでも、さまざまな失敗をして落ち込むこともたびたびあります。
 そんなとき、精神科医の齋藤茂太さん(歌人の齋藤茂吉の長男、弟は作家の北杜夫)の言葉はときに私を勇気づけてくれました。
 それは「人生に失敗がないと、人生を失敗する」という言葉です。もちろん失敗せよ、ということではなく、失敗を次に生かすことが大切だということです。
 皆さんが年末年始を無事に過ごし、素敵な年を迎えられることを願って、二学期終業式の式辞とします。

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