【校長式辞】

卒業生のみなさん、卒業おめでとう。

一年前、みなさんは校長先生の後ろで、５年生として卒業式に参加していましたね。

あのとき、みなさんが見ていた６年生。

「あんな６年生になれるかな」と、４月当初は不安があったかもしれません。

でも、この一年、みなさんを見てきた校長先生は　こう思っています。

みなさんは　本当に　立派な６年生でした。

「あいさつ、へんじ、はきものそろえ」を率先して行い、

通学団では、下級生のペースに合わせて歩いたり、声をかけたりして、常に安全に気を付けてくれました。

オカリンピックでのソーラン節。

全力で物事に取り組むことのすばらしさを、ここにいる５年生に体全体で示してくれました。

下級生のよいお手本になってくれて、本当にありがとう。

みなさんにとっては「当たり前」のことだったかもしれません。

でも、「当たり前」にできるということは、とてもすばらしいことだと思います。

そして、みなさんが「当たり前」だと思っていることは、「ありがたい」ことであると思います。

「当たり前」に　帰る家があること。

「当たり前」に　洗濯がされて、着る服があること。

「当たり前」に　食事が出てきて、食べるものがあること。

そして、「当たり前」に　家族がいること。

何かができなくても、うまくいかなくても、家族はあなたを認めてくれています。

あなたはあなたのままでいいんです。

あなたがいてくれるだけで　幸せなんです。

でも、あなたの元気がないと心配するんです。

なんて声をかけていいかわからないときも、あなたのことをずっと思っているんです。

あなたは、あなたの知らないところで「当たり前に」家族に支えてもらって、今日ここまで大きくなりました。

だから、どんなときでも　自分を大切にしてください。

そして、自分の力を信じて、いろいろなことにチャレンジしてみてください。

自分と未来は　自分の力で変えることができます。

自分をコントロールできるのは自分だけです。

みなさんのさらなる成長を楽しみにしています。

みなさんのこれからの輝かしい前途を祝福して、式辞といたします。

令和７年３月19日　

　知多市立岡田小学校長　越智真剛