2学期終業式
- 公開日
- 2025/12/23
- 更新日
- 2025/12/23
全校
+6
(校長式辞)
今日は、2学期最後の日です。皆さんは、自分のために、岡田小のために、
それぞれの立場や役割で、一生懸命がんばってくれました。本当にありがとう。
2学期は、皆さんにとって、実りの時期となりました。
1学期に、心を耕して、「やる気」の種を蒔き、ずっと学び続けてきました。
2学期になって、「わかった!」という芽が出て、その芽がぐんぐん伸びて、
できることが増えました。そして、できたことを、友達や下級生に伝えることで、
皆さんは「学力」をつけました。学んだことを人に伝えることで、学力は自分のものになります。
これからも、自分を信じて学び続けてほしいです。
そして、2学期はなんと言っても、岡田小最大の行事「オカリンピック」を思い出します。
今年度から全校行事となり、改めて全校の心が一つになると、こんなにも大きな力が生まれるんだと思いました。
皆さんの一生懸命は、本当にかっこいい、美しい。
そんな中、縁の下の力持ちとなって、みんなのために行動してくれた人がいました。
実行委員としてオカリンピックの成功を願い、呼びかけてくれた人、器具の準備や後片付けをしてくれた人、
応援でオカリンピックを盛り上げてくれた人、本当にありがとう。
人のために行動することは、人の苦労がわかると同時に、見える景色も変わります。
人のために行動したことは、めぐりめぐっていつか自分に返ってきます。
困ったときは、お互いさま。思いやり算の「助け合う・引き受ける・声をかける・いたわる」心を忘れないでください。
さて、話は変わりますが、あるとき新聞を見ていたら、5年生の人が書いた「ちがいみとめる社会に」という作文が目に留まり、
とても考えさせられたので紹介します。
私は「ハーフ」だと差別されますが、一体ハーフのどこがいけないの?
生まれた条件がちょっと違うだけじゃないですか。私も、私を差別する人と同じ人間なのに・・・
確かに日本人と外国人は見比べて、どこかが違う。もちろん育った文化は異なり、身に付けた常識も違うでしょう。
でも、そんな違いには、本来「いい」「悪い」はないはずです。日本人に長所や短所があるように、外国人にだって、
ハーフにだって長所や短所があります。
日本人でも一部ですが、外国人の悪い面ばかりを強調して、いいところを認めないような風潮がある気がします。
これは日本でくらす一人として、私はとても残念に思っています。グローバルな社会なのだから、日本でも違いを個性として認め、
決して差別しないようにしてください。
皆さんは、どう思いましたか?
グローバルとは、「世界」を意味する言葉で、国を越えて人々が助け合い、ともに生きる社会をつくっていくことが求められています。
私は、岡田小で、皆さんの「心のバリア」をなくしたいと思っています。
4年生が、「ふくし」を勉強しました。「ふくし」とは、「ふだんのくらしの幸せ」と学び、だれにとってもやさしい岡田小にするために、
どうしたらよいかを考えてくれました。
私は、4年生に「だれにとっても」の「だれ」とは、どんな人かを尋ねました。
そこには、障がいのある人、お年寄りの人、小さな子を連れている人、妊婦さん、赤ちゃん、外国の人、一般の人など、
それぞれ異なる大変さをかかえている人たちと答えてくれました。
もし、今、大災害が起きて、避難所であるこの岡田小に、さまざまな大変さをかかえる人たちが避難してきたらどうなるでしょうか?
「ふだんのくらしの幸せ」とは、「半々の心」が大切だと思います。
自分のこと半分、まわりのこと半分を意識して生活できたら、きっとだれにとってもやさしい岡田小になるんじゃないかと思います。
私は、そんな岡田小にしたいです。
最後に、今年の世相を表す漢字が、「熊」となりました。今年は、熊が人里に降りてきて、農作物を食べたり、人を襲ったりしました。
この原因は、猛暑や森林開発で熊が好きなドングリの木が少なくなったことが原因とされています。
つまり、原因をつくったのは人間なのかもしれません。
来年は、午年です。力強く前へ進む馬の姿から、努力が実を結ぶ年とされます。
3学期は、学年のまとめの時期であり、次の学年に進む準備の時期です。
午年のように、成長を実感できる3学期にしましょう。
長い冬休み、岡田小の皆さんは、命を大切にします。自分の命は自分で守ります。