2学期始業式 校長あいさつ
- 公開日
- 2025/09/01
- 更新日
- 2025/09/01
全校
2学期が始まりました。
私は1学期の終わりに、「いのちたいせつ」という話をしましたが覚えていますか。
い:一日1回は、みんなのためになることをしよう。
の:のこさず宿題をやろう。
ち:ちゃんと早寝・早起き・朝ご飯。
た:体力作りをしよう。
い:いけないこと、あぶないことはしません。
せ:世界を広げる体験をしよう。
つ:つながりを大切にしよう。
まず、皆さんが、こうして元気に学校に登校してくれたことが一番うれしいです。
さて、皆さんは、どんな夏休みでしたか。
岡田小学校では、7月30日に「学用品バンク」を行いました。
ボランティアで準備や運営のお手伝いをしてくれた人がいました。
そして、当日は、80人を超える人が学用品バンクを利用してくれました。
昇降口で学用品を集めているとき、大きな段ボールに、鉛筆が1本だけ
入っているのを見つけました。
私は、その1本のやさしさがとてもうれしかったことを覚えています。
家には鉛筆が1本しかなかったけれど、必要としている人のために寄付したいというやさしさが集まれば、岡田小学校は日本一思いやりのある学校になると思います。
この活動は、今後も続けていきたいです。
そして、8月2日に岡田小学校のグランドで、盆踊り大会が行われました。
多くの皆さんが友達や家族と一緒に参加していて、地域の人とのつながりを
大切にしていることがうれしかったです。今は、地域の人から、
よくしてもらったり、助けてもらったりしていますが、
いつか中学生になったら地域の人を助ける側になってほしいと思っています。
そして、9月1日は「防災の日」です。今から約100年前の1923年9月1日に
関東大震災が起き、約10万5千人の人が亡くなる大災害となったことで、
9月1日は、防災への意識と災害の備えを呼びかける防災の日となりました。
私は、夏休み中に、消防署で研修を受ける機会がありました。
近い将来、起きるだろう南海トラフ巨大地震で、
知多市はおよそ30人の人が亡くなる危険があると想定されていました。
皆さんは、この人数を少ないと感じるかもしれませんが、
私は一度に30人の人が亡くなるのは、多いと感じました。
消防署の人が、「その30人にあなたは入っていますか?」と問われたとき、
はっとしました。自分は、人ごとだったなと反省しました。
7月30日、学用品バンクの準備をしていると、ロシアのカムチャツカ半島付近で
発生した地震により、日本の沿岸に津波警報・津波注意報が発表されました。
この地震により、知多市の沿岸に近いお店は、津波に備えて、お客さんを帰し、
店を閉めてしまいました。地震はいつ起こるかわかりません。
もし、今、地震が起きたらどう行動しますか? すばやく机の下に隠れます。
隠れることができなければ、上からの落下物から頭・首を守ります。
はじめに、「いのちたいせつ」ということを伝えました。周りの状況を見て、
自分の命は、自分で守れる人になってください。
最後にもう一つ、お話をします。
学校は一人で学ぶのではなく、友達と学び合うところです。
一人で考えるより、友達といっしょに考えた方が、たくさんのアイデアが生まれ、
自分一人では気付けなかったことにも気付くことができます。
反対に、自分の考えと違っていたり、タイプが合わなかったりして、
いやだなと感じることがあるのも事実です。
しかし、そんなさまざまなタイプの人が集まり、心が合わさったら、
何が起こると思いますか? 勇気とやさしさと感動が生まれます。
2学期は、全校で取り組むオカリンピックがあります。
オカリンピックは自分だけでなく、周りにも目を向けて行動し、
みんなの心が合わさる感動が味わえることを期待しています。
ぜひ、多くの友達から学ぶ気持ちを大切にしてください。