学校日記

3/19 第74回卒業証書授与式 その2

公開日
2021/03/19
更新日
2021/03/19

学校行事

 校長式辞(抜粋)
           
 136名の卒業生の皆さん、卒業おめでとう。
 皆さんは、家族や地域の方々から幾重にも支えられ、温かい励ましを受けて立派に成長することができました。本日、小学校卒業という日が迎えられたその喜びをしっかり噛みしめ、ありがとうという気持ちを深く心に刻んでほしいと思います。
 本校を巣立っていく皆さんに、最後の話をします。
 この1年、新型コロナウイルスという、私たち人類が初めて出会う感染症から自分の命を守るために精一杯努力してきた皆さんだからこそ、今からの話を選びました。
 最後の話は、二つの「そうぞう力」についてです。
 皆さんは、「そうぞう力」と耳にして、どんな漢字を使った言葉を思い浮かべますか。私は、二つの言葉を思い浮かべます。それは、creativityの創造力と、imaginationの想像力です。
 creativityの創造力は、自ら新しく生み出す力のことを言います。これから、変化の激しい時代を生き抜いていく皆さんは、指示されたことをそつなくこなすだけでなく、誰も思いつかない発想で、何かを生み出す創造力が必要です。
 6年生になってから、新型コロナウイルス感染の広がりにより、運動会やすもう大会など皆さんが最上級生として力を発揮する機会がなくなってしまいました。しかし、皆さんは下を向いて愚痴をこぼすのではなく、今、何ができるのかをいっしょうけんめい考えて実行してきました。それが創造力です。
 そして、もう一つのimaginationの想像力にはいろいろな意味がありますが、今日伝えたいのは、想像力には他人の痛みを知る力という意味があるということです。人は、自分一人だけの力で生きていくことはできません。だから、何を言ったら、何をしたら相手が傷つくのか、想像力を働かせて、相手の気持ちに寄り添うことのできる心豊かな人になってくれることを願っています。
 私たち人類が新型コロナウイルス感染を乗り越えたとき、大事になるのは、人を信じることであり、人とつながることです。そのときに求められるのは、豊かな想像力であると信じています。
 私は皆さんが大好きです。ずっと応援しています。
 そして、この八幡小学校は皆さんの母校です。道に迷ったときには思い出してください。
 さあ、巣立ちの時です。
 失敗を恐れず、自分の足で新たな一歩を踏み出せ! 
 がんばれ、八幡っ子!
   
  令和3年3月19日
           知多市立八幡小学校長 澤田広彰

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