学校日記

2/6 逃げ出した鬼は どこへ?

公開日
2017/02/06
更新日
2017/02/06

校長室より

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 2月3日が節分。
 豆まきをして、鬼を追い出しましたね。
 では、逃げ出した鬼はいったいどこに行ったのでしょうか。
 ずっと以前に、中日春秋に次のような記事が載っていました。抜粋して紹介します。


(引用)
 4日は立春だが、気になるのは昨夜の鬼たちである。節分の夜、豆をぶつけられて逃げ出した鬼たちは、いったいどこへ行ったか。 (中略) 岐阜県美濃加茂市にある臨済宗の小山観音(小山寺)の中西東峰住職のお宅。やはり掛け声は『鬼は内、鬼は内、福は外』。 (中略)『福は外』で自分の家には望まない。その分は、別の家に行けばいい。幸せになってほしい。素直にありがたいと思える。『鬼は内』と声を掛けられても鬼は居心地が悪かろう。
 それでは、鬼はどこへ隠れたのか。きな臭い風潮をみると、人の心というしかない。憎悪。差別。排除。暴力。暴言。罵倒。誰かをいたずらに攻撃したい、貶(おとし)めたいという弱い心に棲(す)む。冷笑、嘲笑。卑怯。無視。無関心。憂さ晴らし。『死ね』『死んでしまえ』『豆で追い払うべきなのは鬼ではなく、鬼心』と住職はいう。鬼は外、人は鬼である。頭の中に鬼を飼う人に春はやって来ないのに。
(引用終わり)

 これを読まれて、どう思われたでしょうか。
 子どもたちは、豆まきをして自分の心の鬼を追い払いました。その鬼は、別の人の心に入り込んでしまったのでしょうか。そうは思いたくないですね。
 確かに新聞等では、悲惨な事件が数多く掲載されています。けれども、「人の心」は「鬼」ばかりではないと思います。「人の心」には「福の心」もあると信じています。そして、私たち大人は、未来を生きる子どもたちに、「福の心」をたくさん植え付けていく必要があると思っています。