1/28 宇宙のゴミ掃除
- 公開日
- 2017/01/28
- 更新日
- 2017/01/28
校長室より
「宇宙のゴミ掃除」といわれて、何のことか分かりますか?
実は宇宙空間には、人工衛星やロケットの残骸である「宇宙ゴミ」がたくさん高速で回っています。その数は、10センチ以上で約2万個、1〜10センチで約50万個もあります。高速で回っているため、ISSや衛星への衝突が脅威になっているのです。
今回のプロジェクトは、任務を終えたこうのとり6号機を使って、地球の磁場と電流を利用して、宇宙ゴミの回る速度を落として、大気圏に落下させようという実験です。
今回の実験は、宇宙ごみに「テザー」と呼ばれる金属製のひもを取り付けて電気を流すと地球の磁場との作用でブレーキとなる力が発生。すると、地球の引力で高度が下がっていき、大気圏に突入し、空気との摩擦で燃えつきるというものです。
JAXAは、地上約400キロを飛ぶISSから6号機を分離。あらかじめ収納している約700メートルのテザーがきちんと伸びるか、実際に電気が流れるか試します。そして、今後はテザーを宇宙ごみに取り付ける衛星を開発し、2025年ごろの実用化を目指すというものです。
すごいですね。この実験が成功すれば、宇宙ゴミの除去に有効に役立てることができ、人工衛星や宇宙ステーションもより安全になります。日本の科学力を示す大きな機会ですね。