1/21 “ニッポン”のあけぼの
- 公開日
- 2017/01/21
- 更新日
- 2017/01/21
校長室より
今年のお正月、英雄たちの選択で取り上げられたのが、「“ニッポン”のあけぼの〜古代人のこころと文明に迫る〜」でした。録画してあったのですが、なかなか見る時間がありませんでした。
番組は、弥生時代から飛鳥時代までを、新発見に基づいて解説していく内容で、大変興味深く見ることができました。以前から言われていたことですが、弥生時代に稲作が盛んになると、集落がつくられるようになります。集落ができると、その集落を統治するための組織ができ、王と言われる統治者が生まれます。稲作は天候に左右されます。大雨や干ばつで生産が減ると、たくさんとれたところに攻め込んで収穫物を簒奪する行為が起こります。これが、戦いです。
人は食料がないと生きていくことができません。食料を得るために、集落に攻め込み、相手を殺して食料を奪うことをしたのです。こういう行為を行いながら、支配地域を広げ、集落からクニができてきました。こうして生まれた支配者が、卑弥呼であり、大王です。
古代はまだまだ謎に満ちています。中国の歴史書に出てくる邪馬台国がどこにあるかさえ、まだわかっていません。けれども、数々の新発見によって、分かってきたことも徐々に増えてきました。それにともなって、古代人の心のありようも徐々に明らかになってきました。古代には夢とロマンがあります。これからも、新たな発見を期待していきたいと思います。
(写真は、ウィキペディアより 箸墓古墳です。)