学校日記

1/18 吹雪の女子駅伝

公開日
2017/01/18
更新日
2017/01/18

校長室より

 もうすでにご存じだと思いますが、第35回全国都道府県対抗女子駅伝は15日、京都市の西京極陸上競技場発着の9区間、42・195キロで行われました。京都は岡山の猛追をかわし、2時間17分45秒で3年ぶりの栄冠に輝き、最多の優勝回数を16に伸ばしました。

 今回、なぜこの話題を取り上げたかというと、昨日、インターネットに「馬は休みなのに、なぜ雪で駅伝」という記事が載っていたからです。この記事を見て、何か寂しいなと感じました。

 なぜか。これだけの選手を集めて行う都道府県対抗駅伝は、この日に行うことができなければ、当然中止になってしまいます。そのため、大会主催者は、開催するにはどうすればよいかを真剣に考えていたと思います。 

 記事に出ていましたが、大会を開催するに当たり、大会関係者、競技場担当者、行政、警察などの協力を得て、早朝から足元の除雪をして、十分に安全確保をした上で開催に至りました。そして、足元の安全確保のため、コースの長さも考慮に入れ、選手がそこに到達するまでの間、除雪を続けていました。スタッフである大会役員、競技会役員、そして補助員として地元の高校生を中心として、ありがたいことにコース沿道にお住まいの市民の方々にもご協力いただけたようです。

 大会を運営する側には実施するかどうか、大きな葛藤があったと思います。けれども、大会を実施したいという強い思いで、決して表に出ることなく、影となって活躍した方々がたくさんいると思います。そういう方々のことも考えて、「馬は休みなのに、なぜ雪で駅伝」という言葉が出るのでしょうか。何か、寂しい思いに駆られてしまいます。一つのことを実施するには、画面に映るものばかりではありません。影になって、目立たないところで努力をしている方も多くいます。そういう方々に、走り終わった選手の皆さんからいただいた、「走りきることができてよかった」という感想は、救いになるのではないでしょうか。

 優勝した京都の皆さん、本当におめでとうございます。そして、大会を運営し、成功に導いた皆さん、すばらしい感動を本当にありがとうございました。
(画像は中日新聞より)