11/21 初めての早慶戦。
- 公開日
- 2016/11/21
- 更新日
- 2016/11/21
校長室より
皆さんは早慶戦を知っていますね。
早稲田大学と慶應義塾大学との対抗戦です。サッカーやラグビーもありますが、「早慶戦」というと硬式野球ですね。
この両校が最初に対戦したのが、1903年11月21日です。今から113年前の今日になります。開催されたのは、慶應の三田綱町球場(写真 ウィキペディアより)です。早稲田が先輩格の慶應に「挑戦状」を送達し、慶應が応じた事によって行われた試合です(このときの双方の書面は野球殿堂博物館に所蔵されているそうです)。
試合は11対9で慶應が勝利しました。当時の早稲田は野球部発足から1年余りで、慶應は発足から20年近い歴史をもっていました。慶應は当時大変強かったのです。その強い慶応に格下の早稲田が大いに善戦したことによって慶應も対戦相手にふさわしいと評価し、翌年から定期戦を行うことに決まったのです。
戦時体制下の1943年、東京六大学野球連盟は解散。しかし学徒出陣を前に慶應からの働きかけをもとに10月16日、早稲田の戸塚球場にて「出陣学徒壮行早慶戦」(俗に言う「最後の早慶戦」)が行われたのは有名な話で、映画化もされました。けれども、選手たちの多くは戦場にかり出され、命を落とす者も少なくありませんでした。終戦間も無い1945年11月18日、神宮球場にて戦後初の野球試合である全早慶戦が行われました。当時神宮球場は米軍に接収されていた為、進駐軍の協力を得ての実現でした。
このような苦難の歴史も乗り越えて、現在は東京六大学野球の中で行われている早慶戦。その第一歩を記したのが今日、11月21日です。感慨深いものがありますね。