11/6 研修会に参加して
- 公開日
- 2016/11/06
- 更新日
- 2016/11/06
校長室より
4日(金)に知多市勤労文化会館で研修会があったので、参加しました。講師は東京学芸大学総合教育科学系教授 小笠原恵先生、演題は「気になる子どもへの支援」です。
発達障害について、まずはじめに、治すことと教えることの違いについて話がありました。治すことは医療の分野であり、教えることは、障害のある子どもがどうしたら生活しやすくなるのか見極めて、その工夫ややり方を教えること。教員は、「教えること」が仕事であること。そのために、生活の中で起こる行動を「なぜだろう」から考える必要性を教えていただきました。
この後、事例を含めて話をしていただきました。すべてを書くことができませんが、例えば、一度にいくつもの指示を出してしまい、子どもが混乱をすることがよくあります。低学年だと、2つくらいの指示しかわかりません。基本は一指示、一動作です。また、聴覚過敏の子どもにとっては、たくさんの音を一度に拾ってしまうから、静かな環境で、注意を引きつけてから、今やらなければならないことを一つ指示すること。空間認知が弱い子は体育の準備運動をしているとき、最初は見て行っているが、だんだん並んでいるところから離れてふざけてしまうこと。
まだまだありますが、具体的に事例を挙げて教えていただきました。子ども一人一人に特性が違うので、その子の特性を見極めて対処することが大切です。例えば、算数の文章題はできるのに、国語の音読ができない子について、国語の教科書を横書きにしたらすらすら読めるということもあったそうです。
その子の特性を見抜く目を教師がもっていること。その大切さを改めて教えていただきました。大変学ぶことの多かった講演会でした。