10/24 田部井淳子さん 死去
- 公開日
- 2016/10/24
- 更新日
- 2016/10/24
校長室より
10月20日午前10時、登山家の田部井淳子さんが、腹膜がんのために亡くなりました。77歳でした。もう、少し前の記事になりますので、ご存じの方が多いと思います。
田部井さんは、1975年に女性として世界で初めてヒマラヤの最高峰エベレスト(8848メートル)に登頂しました。このときは35歳でした。田部井さんは、「女性だけで外国の山へ」との目的で「女子登攀クラブ」を創設しました。そして、エベレストに登頂した後も活発に海外の山に挑み続け、92年には女性で世界初の7大陸最高峰登頂を果たしました。すばらしい業績ですね。
このことについて、昨日の中日春秋に次のような記事がありました。抜粋してお伝えします。
(引用)(前略)
亡くなった登山家の田部井淳子さん。77歳
1975(昭和50)年、世界最高峰のエベレストの登頂に女性として初めて成功。世界七大陸の最高峰を制覇した初の女性登山家である。「女だけでエベレストなんて、できっこない」「女だてらに」「女のくせに」−。エベレストに挑むに当たって多くの人にそう言われたと「それでもわたしは山に登る」(文春文庫)の中に書いている
当時の田部井さんが相手にしていたのはエベレストと、もうひとつ、「女のくせに」と言ってはばからぬ社会風潮だったのだろう
いずれの高き山にも道しるべを残した。そして「女だてらに」などの表現を、体を張って遠い昔の「遺物」に変えた女性の一人である。
(引用終わり)
田部井さんのがんばりが、社会風潮を徐々に変えてきました。すばらしい業績だと思います。心から追悼します。
(画像はウィキペディアより エベレスト)