10/16 風に吹かれて
- 公開日
- 2016/10/16
- 更新日
- 2016/10/16
校長室より
今年のノーベル文学賞はボブ・ディランさんでした。有名な歌手が文学賞というのは意外でした。受賞理由は、「アメリカの輝かしい歌曲の伝統の中で、新しい詩的表現を生み出してきた」ことが評価されたという説明がありました。
彼の代表作「風に吹かれて」は、次のような歌詞(壺齋散人による歌詞の日本語訳)です。
どれほどの道を歩かねばならぬのか
男と呼ばれるために
どれほど鳩は飛び続けねばならぬのか
砂の上で安らげるために
どれほどの弾がうたれねばならぬのか
殺戮をやめさせるために
その答えは 風に吹かれて
誰にもつかめない
どれほど悠久の世紀が流れるのか
山が海となるには
どれほど人は生きねばならぬのか
ほんとに自由になれるために
どれほど首をかしげねばならぬのか
何もみてないというために
その答えは 風に吹かれて
誰にもつかめない
どれほど人は見上げねばならぬのか
ほんとの空をみるために
どれほど多くの耳を持たねばならぬのか
他人の叫びを聞けるために
どれほど多くの人が死なねばならぬのか
死が無益だと知るために
その答えは 風に吹かれて
誰にもつかめない
日本語の訳は、他にもいろいろありますが、当時の時代を写した印象深い詩ですね。
さて、明日は学校です。
20日にはすもう大会もあります。元気に登校しましょう。先生たちも待っていますよ。