9/21 クマゼミはお邪魔虫?
- 公開日
- 2016/09/21
- 更新日
- 2016/09/21
校長室より
夏の間、うるさいぐらい鳴くクマゼミ。
そのクマゼミがインターネットのお邪魔虫だった、という記事が今日の中日春秋に掲載されていました。紹介します。
(引用)
クマゼミはかつて、インターネットの「お邪魔虫」だったという。
このセミは枯れ枝に産卵管を突き刺して卵を産み付けるのだが、インターネットに接続するための光ケーブルを枝と間違え、管を刺し入れ傷つけてしまう。そんな被害が続出し、通信会社はケーブルの強化などの対策をとったそうだ。
ではなぜ、クマゼミは枯れ枝に産卵するのか。どうも湿度と関係するらしい。卵からふ化した幼虫は一刻も早く地中に潜り込まねばならない。それには地表が水分を含み、軟らかくなっている時がいい。
だから、湿度の変化を敏感に感じるのに適した枯れ枝に産卵しているのではないかと、京都大学の沼田英治教授は近著『クマゼミから温暖化を考える』で指摘する。気温が高く、よく雨が降る。そういう環境がクマゼミのふ化には必要だが、温暖化で分布域は東に北に広がっているそうだ。
そんなクマゼミの蝉時雨(せみしぐれ)がやんだと思ったら、秋雨前線と台風による大雨続きである。米国の研究チームによれば、2013年までの37年間で非常に強い台風が4倍に増えており、温暖化で海面水温の上昇が続けば、日本などを直撃する台風は、さらに激しさを増すかもしれぬともいう。
温暖化の対策が十分に進まぬなか、台風は凶暴化している。クマゼミのシャー、シャー…というけたたましい鳴き声は、警戒警報かもしれないのだ。
(引用終わり)
無線LANが発達してきた現在では、この話も死語に近くなってきたかもしれません。けれども、「温暖化の警戒警報」というのはよく分かるのではないでしょうか。
(画像はYahoo!より)