学校日記

9/17 どこかでベートーヴェン

公開日
2016/09/17
更新日
2016/09/17

校長室より

  • 626513.jpg

https://chita.schoolweb.ne.jp/2310199/blog_img/13364488?tm=20240822110216

 前回、「暗幕のゲルニカ」で、アートミステリーを紹介しました。今日紹介するのは「中山七里著 どこかでベートーヴェン(宝島社)」です。ミュージックミステリーとでもいうのでしょうか。
 皆さんは「さよならドビュッシー」は知っていますね。映画にもなり、一躍有名になりました。この後、「おやすみラフマニノフ」「いつまでもショパン」と続き、今回の「どこかでベートーヴェン」となります。探偵役は音楽家の岬洋介。今回の「どこかでベートーヴェン」は、岬洋介が手がけた最初の事件です。
 17歳の岬洋介は岐阜県加茂北高校音楽科に転入してきた。そこで見事なピアノを披露した岬洋介。羨望のと妬みの入り交じった目が注がれます。そこで起きた豪雨による土砂崩れ。そして、殺人事件。警察に嫌疑をかけられた岬洋介は・・・。
 ベートーヴェンのピアノソナタ「月光」と「悲愴」を背景に展開していく事件。結末は。ぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか。

 今回の事件では、岬洋介のかつての親友、鷹村亮が活躍します。鷹村亮は「いつまでもショパン」の舞台で、岬洋介の名を知り、この事件を思い出した、という展開になっています。この後、ベートーヴェンにまつわる事件が現代につながっていくのか、これからの興味が尽きません。