9/14 努力
- 公開日
- 2016/09/14
- 更新日
- 2016/09/14
校長室より
伊調馨選手の国民栄誉賞受賞に関して、今日の中日春秋におもしろい記事がありました。すでに読まれた方も多いかと思いますが、引用します。
(引用)
大リーグのイチロー選手のことが「嫌いだ」。最近の自動車メーカーのテレビ広告を見て、どきっとした方もいらっしゃるのではないか。リオ五輪・パラリンピックの日本代表選手が<イチローが嫌いだ>とつぶやく。
もちろん理由がある。<あの人を見ていると、限界という言葉が言い訳みたいに聞こえるから><あの人を見ていると、努力すら楽しまなきゃいけない気がするから>。
イチロー選手の「努力」に一歩でも近づきたいが、道は遠い。あこがれ、まぶしさ、もどかしさ。でも負けるもんか。複雑な感情がない交ぜとなっての<嫌い>という表現。それは決して嫌いなのではない。
この人も最大級の<嫌い>を贈られる選手である。レスリング女子の伊調馨選手。国民栄誉賞が正式決定した。女子個人種目では、五輪史上初の四連覇。文句のない受賞である。
リオの陰に隠れてはいるが、今年1月の国際大会の決勝戦では若いモンゴル選手に完敗した。負傷による不戦敗を除けば2003年以来の黒星。「この負けは成長のためのチャンス」。逆風にも顔を上げられる方である。
「練習メニューは何があっても最後までやり抜く」「自分を改良していくのは楽しい」「一日一日、どれだけ強くなれたか、満足して練習を終えられたかで、毎日を生きている」。汗が光る言葉の数々にため息が出る。伊調選手が「嫌いだ」。
(引用終わり)
こういう意味での<嫌い>という言葉を贈られる選手。
どれだけ努力しても、まだ努力が足りないのでは、と思えてしまう。それぐらいがんばっての受賞。本当におめでとうございます。
(画像は中日新聞より)