学校日記

7/30 土用の丑

公開日
2016/07/30
更新日
2016/07/30

校長室より

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 おはようございます。
 今日は「土用の丑」の日です。この日になると「ウナギ」の話題が多くなりますね。
 「土用の丑」の日は、実は年に何回かあります。けれども、ウナギを食べる風習があるのは夏だけですね。なぜでしょう。

 実は、ウナギの旬は冬です。ですので、夏にウナギはあまり売れなかったそうです。江戸時代、うなぎ屋が夏にうなぎが売れないで困っていることを、平賀源内に相談しました。
 この時の、「“本日丑の日”という張り紙を店に貼る」という案を平賀源内が出したそうです。おかげで、うなぎ屋は大繁盛になったのです。
 ちなみに、これがヒットした背景に、当時は、「丑の日にちなんで、“う”から始まる食べ物を食べると夏負けしない」という風習があったそうです。
 これを他のうなぎ屋もこぞって真似するようになり、次第に「土用丑の日はうなぎの日」という風習が定着したとされています。

 ウナギは以前は日本でもたくさんとれ、安価な食材でした。けれども、最近新聞でも報道されていますが、ウナギ資源が減少を続けています。とくに、養殖ウナギの幼魚であるシラスウナギの日本国内での漁獲量はピーク時の40分の1に落ち込んでしまいました。そのため、2013年2月にはニホンウナギが環境省レッドリストに、2014年6月にはIUCNレッドリストに絶滅危惧種として選定されました。
 この大きな原因は、今までに日本以外ではあまり食べられなかったウナギが、アジア各国でも食べられるようになり、たくさん獲られるようになったのも原因の一つに挙げられています。

 4年生の国語の下の教科書に「ウナギのなぞを追って」という説明文があります。この説明文も長く教科書に掲載されています。日本ではなじみの多いウナギも、生態となると分からないことが大変多いのです。実は、ウナギが卵を産む場所が分かったのも、つい最近のことで、解明するために70年以上の月日が費やされたのです。

 今日、ウナギを食べるご家庭もあるかと思います。
 ウナギの謎にも頭をめぐらせながら、食べていただければと思います。