7/19 ちょっと数学の話を!
- 公開日
- 2016/07/19
- 更新日
- 2016/07/19
校長室より
今朝もそうですが、最近セミの鳴き声が良く聞こえます。
そこでふと思い出したのが、「素数ゼミ」です。
「素数ゼミ」は13年と17年周期で大発生するセミのことです。13も17も素数ですね。だからこのセミのことを「素数ゼミ」と呼ぶわけです。このセミは、13年とか、17年間もの長い時間土の中で成長し、その後成虫となって地上に出てくるのです。よく年を間違えずに出てきますね。セミもたいしたものです。
こんな話があります。(「素数ゼミの謎」吉村仁著 より引用)
2004年の夏のことです。ある日、アメリカでへんてこなセミがたくさん出てくるらしい、という記事が日本の新聞のかたすみにのっていました。実は、この年は素数ゼミの大当たりの年だったのです。しばらくすると、新聞やインターネットでは、次々にセミのニュースが流れだしました。
「ワシントンに17年ぶりにセミが大発生!」
「シンシナティに50億匹のセミが現れる!」
50億匹のセミ!! ほとんどSF映画の世界です。
しかもこのセミたちはなぜか1平方キロメートルにもならないせまいところに集中して現れるのです。その集まり具合ときたら、1平方メートルに40匹もいるのです。例えば、あなたの部屋が10平方メートルくらいだとしたら、部屋の中で400匹のセミが鳴いているのです。とんでもないことですね。
(引用終わり)
でもなぜ、13年、17年という素数の周期で大発生するのでしょうか。セミが素数を知っているのでしょうか。だとしたらたいしたものですね。
実際は、進化の過程と、繁殖の関係でこのようになったようです。
セミが大発生する周期にも素数がある。
素数という数は不思議な数ですね。
詳しくは、「素数ゼミの謎」をお読みください。
(写真は素数ゼミです。)