7/6 テロに思う
- 公開日
- 2016/07/06
- 更新日
- 2016/07/06
校長室より
イスラム教のラマダンの時期を狙ってのテロ行為が各地でおこっています。イスラム教徒がイスラムの聖なり儀式であるラマダンを狙ってテロを起こすこと自体が信じられないことです。バングラデシュの事件の容疑者は、どちらかというと高学歴で、家庭もしっかりしているということです。
7月3日の中日春秋に次の記事が掲載されていました。読まれた方も多いと思いますが、引用します。
「TGIF」という米国などで使われる表現がある。「THANK GOD IT’SFRIDAY」の略で日本語でいえば、やや高揚した口調で、「神様ありがとう。やっと金曜日だあ!」か。
月曜日からの仕事も一段落で週末を迎える喜びの表現である。元は1970年代のオハイオ州のラジオ局DJによる文句だそうだ。
日本でも、気分は同じだろう。<金曜日はワインを買う日>。1972年のサントリーの広告。月給日直後の金曜日には「ハナキン」なる特別な呼び方もある。ウイークデーの5日間を働き続ける人にとって、金曜日の夜はつかの間の安堵(あんど)と解放の時間である
その人たちも金曜日の夜に、カフェで食事を楽しんでいたにすぎない。バングラデシュの首都ダッカで1日夜、武装集団が飲食店を襲撃した。ささやかな幸せな時間を味わっていた約20人の命を奪った。巻き込まれた日本人がいる。そこに居合わせたという、残酷な偶然。ご家族や同僚を思えば、言葉もない
金曜日が無慈悲なテロの標的になりやすいとは気のせいだろうか。約130人が亡くなった昨年11月のパリ同時多発テロ事件もそうだった。テロリストは世界に恐怖を植えつけるために金曜日の幸福を狙うのか。
罪なき人の小さな喜び。何曜であれ、それを汚す者に世界は理解も同情もせぬ。くれるのは怒りと悲しみの一瞥(いちべつ)のみである。
(引用終わり)
「罪なき人の小さな喜び」を奪う行為は、どんな理由があれ許されないのではないでしょうか。
(画像は中日新聞より)