6/28 知的好奇心
- 公開日
- 2016/06/28
- 更新日
- 2016/06/28
校長室より
26日にこのホームページでも紹介しました、岐阜の小学6年生の船渡君が発見した化石について、今日の中日春秋に次の記事が掲載されていました。紹介します。
(引用)
ホタルはなぜ、光るのか。発光する生物の謎に挑む中部大学准教授の大場裕一さん(46)の仮説には、驚かされる。それは、我々の遠い遠いご先祖さまのせいではないか、というのだ。
大場さんの新著『恐竜はホタルを見たか』(岩波書店)によると、白亜紀(1億4500万〜6600万年前)の昔、ネズミのような姿をした私たち哺乳類の祖先は恐竜におびえて、夜中にこそこそ動いていた。
その哺乳類のえさの一つが、虫。虫が天敵から身を守るには、二つの道がある。まずは擬態などで身を隠すこと。もう一つは、毒などを備えた上で「おれを食べると大変な目に遭うぞ」と派手な色などでアピールすることだ。
ホタルの幼虫には、毒がある。そのことを夜行性の哺乳類に伝えるには、光で警告するのが一番。そうして、ホタルは光り始めたのではないか…との説である。
この化石も生きていた時は、ホタルの光を見ていたろうか。国内では初となる白亜紀の哺乳類の骨格化石が福井で見つかった。発見した岐阜の小学生は「恐竜がどんなふうに暮らしていたか、想像するのが面白い。もっといろんな恐竜に会いたいから、たくさん勉強します」と語っているそうだ。
1億年の時を経て現れた化石が、子どもの心に灯(とも)した知的好奇心の光。その光がやがて、わくわくするような進化の物語を、解き明かしてくれるに違いない。
(引用終わり)
蛍の光が、子どもの知的好奇心を灯す光となる。素敵な言葉ですね。私たち教員も、子どもの知的好奇心を失わせないように取り組んでいきたいと思います。