4/25 ありがとうございました。
- 公開日
- 2016/04/25
- 更新日
- 2016/04/25
校長室より
本日の授業参観、PTA総会、学級懇談会へのご参加、本当にありがとうございました。
PTA総会の冒頭でもお話ししましたが、授業参観のときに、保護者の皆さんに、大変静かに見ていただきました。最近、授業参観や学校公開のとき、保護者の私語がうるさい、という声をよく聞きました。けれども、八幡小学校の保護者の皆さんは本当にすばらしかったです。私が見に回っていると、ほとんどの保護者の方が「こんにちは」と声を掛けてくれましたが、その声も小さく遠慮がちでした。そのため、私も小さい声であいさつをさせていただきました。保護者の皆さんのこのような姿から、学校の先生や子どもたちを、しっかり応援してくれているのだと感じました。
PTA総会での私の話ですが、途中で慌ててしまいました。
本当は次のような話をするつもりでした。少し長いですが掲載します。
本年度も学校としての大きな目標は「授業を基盤とした学校づくり」で、昨年度と変更はありません。
今まで実践してきたことをまとめて、具体的に3つの柱をつくりました。
1 授業のユニバーサルデザイン化
2 現職教育の推進
3 地域への積極的な情報発信
です。
まず、授業のユニバーサルデザイン化です。
学校は、集団でお互いが高めあって学びを深めていく場です。そこで、誰にでもわかりやすく、優しい視点を大切にするために、授業のユニバーサルデザイン化に取り組んでいます。
子どもたちに話しているのは、「授業中の机の上をきれいにしよう」です。要は、授業に必要のないものはしまうことです。いろいろなものが出ていると授業に集中できず、学習内容の定着にも支障を来してしまいます。そこで、この点をまず徹底しようと考えています。また、先生たちには、同じ理由で、「前面黒板には授業に関係のないことは書かない」ことを話しています。また、「めあてをしっかり書き、子どもたちのノートに書かせる」ことも、引き続き取り組んでいます。「めあて」がはっきりしていると言うことは授業のゴールがはっきりしているということです。これは、子どもたちにとっても大変有効だと思います。本年度は、「まとめ」をしっかり行うことを進めていきたいと思っています。
子ども同士の関わり合いをしっかりさせるために、「発表している子どもに顔を向ける」また、「先生が話しているときは、先生の顔をしっかり見る」ことも進めています。アクティブラーニングという言葉をよく聞くようになりました。能動的・協働的な学習のことです。協働的な学習を進めるには、子ども自身がしっかりした自分の考えをもち、その考えを子ども同士でつなげていくことが大切です。そんな授業もめざしていきたいと思います。
次に、現職教育の推進についてです。
お手元の12ページ、(3)アの最初に、テーマ「読みを深め、自分の考えを表現する児童の育成」を載せておきました。国語科の説明文を中心に研究を始めて本年度で3年目となります。昨年度、1月に授業研究発表会を開催し、多くの先生方に参加していただき、授業について協議をしていただきました。その協議から、進んでいる方向に間違いがないことを確信しました。本年度は、10月に授業研究発表会を開催し、取り組んできたことの検証をしていきたいと思っています。
最後に、地域への積極的な情報発信についてです。
私自身が知多市教育委員会に勤務していたとき、「保育園は送り迎えがあって、先生たちと直接話す機会があるし、園で何をしているのかがよくわかる。けれども、小学校に入ると何をしているのかがよくわからない。」という保護者の声を多々聞きました。これを何とかしようと、様々な方々に聞きました。その方たちの話の中で、ホームページの活用が一番いいのではと考え、取り組んでいきました。
おかげさまで、保護者の皆さんの評判も良く、続けることができています。本年度も積極的に配信していきますので、ぜひご覧ください。
子どもたちには、始業式のときに、「授業に真剣に取り組むこと」「あいさつをしっかりすること」「たくさんの人が集まったら静かにすること」の三つを話しました。「あいさつをしっかりすること」は人間関係をつくるための第一歩です。子どもたちの「心」を育てていくことは大変難しいことです。「子供は親の心を写す鏡」といわれます。親が楽しければ子供も楽しい。親が不安であるなら子供も不安です。「心」を育てていくのは、とても学校だけではできません。学校・家庭・地域がそれぞれの役目を果たし、真の連携をとっていかなければなりません。そのために、ぜひ地域の皆様にもお力を貸していただければと思います。
後は、お話しした内容ですので省略します。
1年間よろしくお願いします。