学校日記

1/9 ちょっと教育の話を

公開日
2016/01/09
更新日
2016/01/09

校長室より

 平成30年度からの新学習指導要領改訂に向けて、今よく言われている言葉の一つが、アクティブ・ラーニングです。意味は、「課題の発見と解決に向けて主体的・協働的に学ぶ学習」ということです。

 かつては、大量生産・大量消費が中心の社会でした。そのときは、「言われたことを言われたとおり効率よくこなす」労働者が求められてきました。そのため、学校教育も、子どもに「決められたことを決められたとおりに勉強させる」ことが大切にされてきました。
 けれども、現在、社会には商品があふれ、企業は新しいサービスを見いだし続けなければならなくなりました。そして、様々な専門職(医者や教師等)も専門知識がめまぐるしく更新されるだけでなく、多様な職種の人とも協力し合って課題を解決することが求められるようになりました。
 そういう社会の中で、よく指摘されることとして、今の小学生が社会に出る頃、この子どもたちの6〜7割は、今はない仕事に就くだろうと言われています。また、けっして少なくない職業が、その頃にはなくなっているかもしれません。
 (教職研修2015年12月号の教育哲学者、苫野一徳の文章より引用) 

 こういう時代を生き抜いていく子どもたちが、今までのように「決められたことを決められたとおりに勉強させる」だけでは、とうていだめです。自分の考えをもって、自分から進んで、みんなと協働して学びを深めていく、そんな自主性がなければなりません。今回のアクティブ・ラーニングの考え方は、大学や高校の授業改革からでてきたことです。けれども、小学生でも決して無理なことではありませんし、既に取り組んでいることでもあります。これからの社会を生き抜いていく子どもたちのために、アクティブ・ラーニングの考えを取り入れた授業づくりもしていきたいと思っています。

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