10/19 素直さの再獲得
- 公開日
- 2015/10/19
- 更新日
- 2015/10/19
校長室より
本日の中日新聞夕刊の紙つぶてに、「素直さの再獲得」という記事が掲載されていました。作者は津村記久子さん(小説家)です。興味深かったので紹介します。
友達と仕事の話をしていて、誰かに仕事を教えるときに求めるのは、結局素直さだ、という話になりました。(中略)
多感な十代を経て、素直でいるというのは難しい話なのですが、のちに獲得される素直さもあると思います。素直に物事を受け止めるための心の場所を空けることも、技術や努力の賜なのではないでしょうか。誰かを使おうとする大人は、往々にしてずるいものだと理解しながら、こうと決めた相手に対しては素直になるということ、その相手を見る目を養うことや、誰かに素直になってもらうのにふさわしい人間になろうとすることも、大人としての修練の一環なのでしょう。
いかがでしょうか。
人が伸びるために大切なことが「素直」であること。これはよく言われることです。
けれども、「のちに獲得される素直さもある」そして、「素直に物事を受け止めるための心の場所を空けること」。大人になった時に大切になる「素直さ」。「心の場所を空けておく」。何とも、心に残る言葉だと思います。
(画像は、昨年度の学校公開日)