10/14 天才たちの日課
- 公開日
- 2015/10/14
- 更新日
- 2015/10/14
校長室より
今日の朝刊の中日春秋に、次のような記事が掲載されていました。
印象に残った記事でしたので、紹介します。
豪放磊落(ごうほうらいらく)な印象が強い文豪ヘミングウェーは、いくら深酒をしても、夜明けとともに起きて執筆した。そして「自分をごまかさないため」に、毎日書いた語数を表に記録したという。
作曲家のストラヴィンスキーは相違が湧こうが湧くまいと、午前9時から午後1時まで仕事に集中した。作曲は必ず窓を閉めて行い、行き詰まったら逆立ちをするのが彼の流儀だったそうだ。
偉大な芸術家や哲人がどういう日常的な習慣をつくり、守っていたのかを追った労作『天才たちの日課』の著者M.カリー氏は「ゆるぎない習慣は、精神力の涵養につながり、感情の波に流されるのを防ぐ」と指摘しているが、ラグビー日本代表・五郎丸歩選手は「日課の天才」だろう。
(中略)…と儀式のごとき動きで正確に蹴りだす。
世界一とも称されるような猛練習の末に立ったW杯の晴れ舞台。磨き上げた所作の一つ一つに集中することで、とてつもない重圧やあふれ出そうになる感情と闘い、楕円の球で美しい弧を何度も描いた。
3勝したものの悲願のベスト8はならず、試合終了後は封印していた涙をぽろぽろ流した。感極まって言葉を失った姿が、重ねた日課が作り上げた作品にも見えた。
「ゆるぎない習慣は、精神力の涵養につながり、感情の波に流されるのを防ぐ」
素晴らしい言葉だと思います。