学校日記

9/3 耳を傾ける

公開日
2015/09/03
更新日
2015/09/03

校長室より

 2学期の始業式で、授業について話をしました。学校の大きな目的の一つが、学力を付けることだからです。
 では、授業で大切なことは何でしょう。
 それは、「聴く」ことです。「聞く」と漢字が違いますね。「聴く」という漢字の中には、「耳」「+」「目」「心」があります。つまり、「耳だけでなく(+)目と心で聞く」ことを意味しています。では、誰の話を聴くのでしょうか。先生の話を聴くということは当然です。もっと大切なのは、友達の顔を見て意見を聴くことです。

 なぜだかわかりますか?
 理由は3つあると思います。

 一つ目は、「学校は集団で学ぶ場」ということです。家庭教師と一対一で学習する、コンピュータを使って学習する、というのではなく、たくさんの友達と勉強することで、みんなの考えを知ることができ、自分の考えと比べてみて、深めることができるというところです。

 二つ目は、友達の発表を体を向けて聴くと、「聴いてくれているんだ。」ということが伝わってきて、話がしやすくなります。また、話し手を意識することで、聴いている側も友達の意見がよく分かり、自分の考えを深めることができます。ですので、ぜひ、「うなずく」などの反応をして聴くようにしましょう。

 三つ目は、学級の雰囲気づくりに効果的だということです。それは、友達同士の信頼関係がより深まり、学級全体が温かいオーラで満たされるようになるからです。そんな学級は、何かをしようとしたときに、きっとすばらしいものができるはずです。

 つまり、「話し手を見て聴き、聴き手を見て話す」と、「勉強ができるようになり、学級の雰囲気がよくなる」ということです。

 ぜひ、明日の授業から、「話し手を見て聴く 聴き手を見て話す」ことを心がけていきましょう。