6/28 何事かを成し遂げようとすることは・・
- 公開日
- 2015/06/28
- 更新日
- 2015/06/28
校長室より
孟子の言葉に「為すこと有らんとする者は、辟(たと)えば井(せい)を掘るが若(ごと)し」という言葉があります。
分かりやすく訳すと、「何事かを成し遂げようとすることは、井戸を掘るようなものである。」となります。「井戸を掘るようなもの」というたとえはよく聞くと思います。
教職研修(教育開発研究所発行)2015年3月号の中で、弘前大学教授 山田史生氏は次のように書いています。
「学問を治めるということは、井戸を掘るようなもので、やればやるほど困難にでくわす。辛抱づよくやらないと、とうてい成功できない。
掘っても水が出るとはかぎらないが、掘らなければ決して水は出ない。ただ掘ればいいってもんじゃなく、どこを掘るかってことが問題だし、また水が出るまで掘らねばならない。何事かを成し遂げるというのは難儀なことである。」
今、「井戸」を知っている人が少なくなりました。けれども、「井戸を掘るようなもの。」という言葉は、まだ時々聞かれます。まず行動しなければ何も始まりません。そして、行動したら根気強くやってみる。学問とは、そういうものだと私も思います。