6/24 先輩から後輩へ つなぐ善意
- 公開日
- 2015/06/24
- 更新日
- 2015/06/24
校長室より
昨日の中日新聞夕刊に、「朝の地下鉄 つなぐ善意」という記事が掲載されていました。もうすでに読まれた方もみえるかと思います。
毎週火曜日に目の治療のために地下鉄に乗って病院に通う人がいました。この人は白い杖をもち、目もほとんど見えません。昨年の冬、この人は駅のホームで、降車する人並みにさらわれそうになってしまいました。そのときに声をかけたのが銀行員の山口さんです。それから毎週火曜日、山口さんは、この人に腕を貸し車内へ乗り込むようになりました。
けれども、3月に山口さんは市内の別の支店に転勤になってしまいました。
「つらい話が多い中で、助けてもらえるのがありがたくて、ありがたくて」という思いを感じていた山口さんは、転勤に当たり、こっそり後輩に「引き継ぎ」をしていたのです。先輩から後輩へ、バトンは引き継がれました。そして、毎週火曜日、バトンを渡された後輩は、腕を貸して一緒に電車に乗り込み、会話の花を咲かせていることでしょう。
心温まる話ですね。優しさはこういうところに表れるものなのですね。