学校日記

2/3 節分

公開日
2015/02/03
更新日
2015/02/03

校長室より

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 今日は節分。立春の前日です。節分とは「季節を分ける」ことをも意味しています。この日に行うことと言ったらご存じのように、「福は内、鬼は外」と声を出しながら行う豆まきですね。豆まきをして、心の中にある鬼を追い払い、福を心の中に入れる。そんな意味がありますね。

 それで思い出したのが、昨年2月4日の中日春秋です。
 題は、「逃げ出した鬼たちは、いったいどこへ?」です。少し長くなりますが引用します。

 「4日は立春だが、気になるのは昨夜の鬼たちである。節分の夜、豆をぶつけられて逃げ出した鬼たちは、いったいどこへ行ったか。 (中略) 岐阜県美濃加茂市にある臨済宗の小山観音 (小山寺)の中西東峰住職のお宅。掛け声は『鬼は内、鬼は内、福は外』。鬼を排除しない。理由は厄災が他の家に及ばぬようすべての鬼を自分の家で引き受けるためである。やってきた鬼を改心させ寺を守らせるという。
 『福は外』で自分の家には望まない。その分は、別の家に行けばいい。幸せになってほしい。素直にありがたいと思える。『鬼は内』と声を掛けられても鬼は居心地が悪かろう。
 それでは、鬼はどこへ隠れたのか。きな臭い風潮をみると、人の心というしかない。憎悪。差別。排除。暴力。暴言。罵倒。誰かをいたずらに攻撃したい、貶めたいという弱い心に棲む。冷笑、嘲笑。卑怯。無視。無関心。憂さ晴らし。『死ね』『死んでしまえ』『豆で追い払うべきなのは鬼ではなく、鬼心』と住職はいう。鬼は外、人は鬼である。頭の中に鬼を飼う人に春はやって来ないのに。」

 これを読まれて、どう思われたでしょうか。確かに新聞やテレビ、インターネット等で、悲惨な事件や数々の中傷記事が報道されています。子どもたちの世界も、ライン等、ネットでのいじめが問題となっています。人の姿が見えないいじめは、本当に人の心を傷つけます。

 けれども、「人の心」は「鬼」ばかりではないと思います。「人の心」には「福の心」もあると信じています。そして、私たち教員は、子どもたちに、「福の心」をたくさん植え付けていく必要があると思っています。