10/19 東海・北陸小学校長会教育研究会 講演会
- 公開日
- 2014/10/19
- 更新日
- 2014/10/19
校長室より
二日目は、全体会と講演会でした。
講演会は講師が日本大学大学院 総合科学研究科 名誉教授 林 成之氏で、演題は、「成長する学童の脳が求めてる育脳の脳科学〜教育の難問を脳科学が答える〜」です。
大変興味深い内容でした。講演の内容を少し紹介します。
「子どもの教育には4つの脳をいつどのように育むかが大切」ということで、
気持ちが伝わる脳(0〜3歳)…気持ちが伝わる子、何度も繰り返す子
頭が良く・勉強ができる脳(7歳)…自分でする子、気持ちを込める子
勝負に強く才能を発揮する脳(10歳)…心技体知をやりきる子
考え・こころを深くする脳(14歳)…こころ込めて全力投球する子
「同じ事を繰り返す学習法の意義」として
1 正しく判断・理解する能力
2 微妙な違いが分かる能力
3 間違いがすぐ分かる能力
4 少しずつ進化しながら限界を超える能力
勉強しても成果が上がらないのは、だいたいできたからといって次の勉強に進むと、脳は前に学習したことを忘れてしまう。
そこで「脳が育つために止めてほしい10の習慣」として
1 だいたいできた!
2 途中で違ったことを考える!
3 否定語(無理・勝てない・大変)!
4 後で!
5 自分の欠点・弱点が言えない!
6 後片付けがしっかりできない!
7 何事にも同期発火しない!
8 素直に全力投球しない!
9 損得で手を抜く!
10 言われたとおりの優等生!
なるほどと思うことが多いのではないでしょうか。
つまり、できない子をできるようにするには
1 優しい問題をたくさん解く
2 だいたいできたを認めない
3 後でを禁止
4 間違いを目の前で直す
5 できるまでやり抜く
ことが大切です。
また、学校では、心を一つにする体験をつくること、自主性を育てることを大切にしていくことが良いことを学びました。
まだまだ多くのことを学びました。
脳の話と言うことで、難しいと思ってしまいましたが、非常に分かりやすい講演でした。ありがとうございました。