荷心香
- 公開日
- 2018/04/26
- 更新日
- 2018/04/26
校長室から
高田の丘も梅から桜、そして色とりどりの花へとリレーされ百花繚乱の季節となりました。
平成30年度の入学式を挙行できますことを、大変うれしく思います。
本日は、知多市教育委員会教育長、永井清司 様、知多市議会を代表して、伊藤公平 様をはじめ、中部中を愛する地域の方々、PTA役員の方々がお祝いに来てくださいました。
高いところからではありますが、お礼を申し上げます。本当にありがとうございます。
さあ、158名の新1年生のみなさん、
「入学おめでとうございます」
いよいよ中学校生活が始まりました。
中学校の制服に身を包み、緊張した様子の皆さんを見ていると、中学校生活への期待や意欲が伝わってきます。これからの皆さんの活躍が楽しみでなりません。
また、2年生のみなさん。中堅としての活躍を期待します。中部の色は君たちの色だ。
3年生のみなさん。義務教育最後の歳、後輩たちの憧れとなるよう期待します。それぞれの大志を抱く年としよう。
昨年度から、将棋ブームです。
今年、高校生となった藤井聡太六段はみなさんにとっても身近な話題ではないでしょうか。将棋のプロ、棋士の方は、当然将棋を日々研究して、勝負をするのが本務です。しかし、それ以外にもいくつもの仕事がある。その一つに揮毫があります。筆書きするサインですね。その棋士が大切にしている言葉を書く。
安食総子女流初段の揮毫を紹介しておきます。
『荷心香(かしんこう)』という言葉。
「荷心」は蓮の花のことで、「泥沼の深い所にあっても綺麗な蓮の花が咲くことから、いかなる時でも自分らしさを失わない」という意味。
自分らしく、みんなには生きてほしい。
でも、自分らしく生きることは、楽に自分勝手にいきることではない。
中学校では、二つのミッションがあります。
一つは、自己の生き方を考えること。
二つ目は、他者と共によりよく生きることです。
この中部中学校で、一人一人が自分らしさを発揮して、あなたの花を咲かせてくれることを願っています。
結びとなりましたが、保護者の皆さん。本日はお子様のご入学、誠におめでとうございます。
我が子が中学校に入学する姿を見て、親として感慨もひとしおのことと思います。
しかし、中学校時代は、多感で繊細な時期に当たり、子育てに悩むことも多いと思います。
中部中学校は、保護者の皆様と地域の皆様と一人一人を「ともに」考えて、育んでまいります。「ともに」です。
平成29年3月に告示された新学習指導要領について、中学校においては平成33年度完全実施に向けて今年から移行期間に入ります。大きな教育改革の中にいます。
また、国が推進する「働き方改革」について、学校現場においても喫緊の課題となっております。
「ともに」に基本は、まず知っていただくことと考え、本校では、学校広報の充実を柱に課題へ対応の一助として参ります。
ご理解とご協力をいただきたく申し添えさせていただきます。
本日ご臨席いただきましたご来賓の皆様方。本日入学した生徒と在校生らが、一人一人自分らしく羽ばたいていけるよう、これまでと変わらぬご支援・ご協力のほどお願い申し上げます。
以上、新入生の今後の活躍を祈念して、「ともに」地域に愛される学校づくりをすることをお約束して式辞といたします。
平成30年4月5日
知多市立中部中学校長 佐藤 敏弘
2018/04/05