中部中NOW!

「君たちはどう生きるか」

公開日
2021/04/07
更新日
2021/04/07

職員室から

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高田の丘の澄み渡った青空が、今日の良き日を祝福してくれているようです。令和三年度中部中学校の入学式・始業式を挙行できますことに安堵しています。
本日は、たいへんご多用のところ、ご来賓として知多市教育委員会委員・石井久子(いしいひさこ)様にご臨席賜りました。高いところからではありますが、厚く御礼を申し上げます。

百六十七名の新一年生のみなさん、入学、おめでとうございます。いよいよ中学校生活が始まりました。
中部中学校の制服に身を包み、緊張した様子の皆さんを見ていると、中学校生活への期待や意欲が伝わってきます。これからの皆さんの活躍を楽しみにしています。
 百八十九名の二年生のみなさん。先輩となりました。立場も変わり、一番伸びるときでもあります。中部中を支える中核としての活躍を期待します。
百二十九名の三年生のみなさん。義務教育最後の年、後輩たちの憧れとなるよう期待します。中部中の伝統を繋ぎ、次代へ羽ばたく年としてほしいと思います。

最近感動したニュースの一つに、競泳の池江璃花子選手の活躍があります。一昨年二月に白血病であることを公表した池江選手は、闘病生活を経て一年あまりでトップアスリートの域まで回復し、ついには東京オリンピックの代表の一人に内定しました。「つらくてしんどくても、努力は必ず報われるんだなと思った」と涙ながらに答える姿に、心が震えました。
努力が必ず報われるかどうかはわかりません。ただ、成功した人、報われた人は、必ずそれ相応の努力をしています。池江選手は生まれついての天才ではなく、「努力の天才」なのだと思います。想像すらできないような努力を重ねたことが伝わるからこそ、多くの人が胸を打たれたのではないでしょうか。

僕たちは、自分で自分を決定する力をもっている。
だから、過ちを犯すことがある。
でも、
僕たちは、自分で自分を決定する力をもっている。
だから、過ちから立ち直ることもできるのだ。

吉野源三郎作「君たちはどう生きるか」という本の中の一節です。うまくいかなくても、私たちにはやり直す力があります。自分一人では叶わないことも、周りの人たちと力を合わせればできるようになることもあるでしょう。「努力の天才」に少しでも近づく努力は、してみる価値が大いにあるはずです。みなさんの意思と力に期待します。

保護者の皆様。本日はお子様のご入学、誠におめでとうございます。お子様の制服姿に、感慨もまたひとしおのことと思います。
「子育て四訓」という言葉があります。
乳児はしっかり肌を離すな
幼児は肌を離せ、手を離すな
少年は手を離せ、目を離すな
青年は目を離せ、心を離すな
中学校時代は、多感で繊細な時期に当たり、子育てに悩むこともあろうかと思います。次第に手を離し、目を離しても、しっかりと心がつながって自立できるよう、中部中学校は、職員一同力を合わせて、保護者の皆様や地域の皆様と、生徒一人一人の未来を「ともに」考えて、育んでまいります。ご支援・ご協力のほど、お願いいたします。

以上、生徒のみなさんの今後の活躍はもちろん、中部中を支えてくださる全ての皆様の健康と安心を祈念して、式辞といたします。

  令和三年四月七日
        知多市立中部中学校長  横井 学