熱中症予防のため、会議室からオンラインで終業式を行いました。


〈校長式辞〉

　１学期も今日で終わりです。皆さん、４月から今日までの自分を振り返ってみてください。自分で自分を、どう評価しますか？１０秒ほど時間を取ります。では、始めてください。
　皆さん、どうでしたか？自分を知ること、これは、意外と難しいものです。しかし、自分を知ることで、自身の強みや弱みが見えてきます。将棋棋士の藤井聡太さんが、対談でこんなことを言っています。
「公式戦の対局では、やはり、必ずどこかで、ちょっと良くなかったかなという反省があります。では、なぜその手を指してしまったのか、まず、考えます。そうすることで、自分の今の弱点を知ることができます。それを把握した上で、じゃあどうするんだ。改善できるのかと自問自答を積み重ね、常に考えながら取り組んでいます。」
　藤井聡太さんの強さの秘訣は、「自問自答」つまり、自分自身への振り返りにあります。自分を知る、特に自分の今の弱点を知る。その上で、じゃあ、どうするんだと改善方法を考える、そして、やってみる。失敗したら、また改善方法を変え、再度試してみる。これができるか、できないかで、人の生き方は大きく変わってくるように思います。
　明日から夏休みです。自分を振り返る時間、自分の今の弱点を知って、自分を鍛える時間は、たっぷりあります。１年生にとっては中学生として初めての、２年生にとっては２回目の、３年生にとっては中学校生活最後の夏休みです。学年によって、今の自分の状況によって、当然、過ごし方も変わって来るはずです。４２日間の夏休みをどう過ごすのか、よくよく考えてください。決めるのも、実践するのも、皆さん自身であることを忘れずに。この夏を振り返ったとき、よい夏休みだったと、皆さんが自信をもって言えることを願っています。


　式の後、表彰、学年代表の話、生徒指導主事の話がありました。学年代表は１学期を振り返り学んだこと、２学期の抱負を上手にまとめて話していました。生徒指導主事からは、何よりも「命を守る」ことを大切にして、有意義な夏休みを過ごしてほしいとの話をしました。


　保護者の皆様、地域の皆様、１学期間、知多中学校の教育活動にご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございました。夏休みの間、生徒は家庭で、地域で過ごす時間が長くなります。生徒一人一人にとって最良の夏休みになるよう、引き続き、ご支援をお願いいたします。