学校日記

10/11(金) STの流儀

公開日
2019/10/11
更新日
2019/10/11

1年生

伊集院静の著書に「大人の流儀」という人気シリーズがあります。
先生たちもそれぞれに流儀があります。
例えば「STの流儀」。
生徒だけで進めるうちは黙って様子を見ている。
健康観察、係からの連絡…一通りSTの流れが終わると、さあいよいよ担任登場。
冒頭の配布物。絶妙な手さばきで列ごとの人数分プリントを前列の生徒に手渡す。
生徒は「ありがとうございます」と小声で言う。
そして先生は必ず連絡ファイルなるものに収納させる。
今日の配布物は歴史民俗博物館の特別展のチラシと私学関係の案内。
最後に先生の話が始まるが、誰か一人でも机上にものが置いてあると絶対に話し始めず、全員用具をしまったのを確認してから話し出す。
口調は穏やかであれこれ話題を広げないが、ポイントは押さえる。
今日の話の導入は「台風19号」。
短時間で必要な情報を整理して伝える技は日々磨かれる。
大事なのはこうして会得した先生なりの流儀を、生徒が「知っている」ということ。
そうすれば、いちいち世話を焼かなくても聞く姿勢は一年間保たれる。