学校日記

4/28(金) 辛いこともあるけれど・・・

公開日
2017/04/28
更新日
2017/04/28

校長メッセージ

4月が終わります。
新しい環境の中で始まったこの1ヵ月は、1年生はもちろん、2,3年生も、そして先生たちも、それぞれに充実したことばかりではなく、時に辛い思いもあったかもしれません。
昨年4月21日に亡くなったアメリカ、ミネソタ州ミネアポリス出身のロックミュージシャンである「プリンス」の若かりし頃の失敗談が、およそ1年前の記事で恐縮ですが、中日新聞のコラム欄に掲載されていましたので紹介します。

▼ある落語家の話である。前座時代、寄席の高座に上がると、男性客がイヤホンで何かを聞いているのが見えた。せっかく自分で演じているのに何を聞いているのか、気になって仕方がない
▼客が聞いていたのはその日の最後に出演する予定だった当時の大看板のテープだったという。嫌みなまねをする客もいたもので、前座の芸なんぞを耳にするぐらいならばテープの方がましということか
▼グラミー賞に7度輝いた天才ロックミュージシャンにも「前座」での残酷な経験がある。57歳の若さで亡くなったプリンスである。
▼1981年10月、ローリング・ストーンズのロスアンゼルス公演で前座に起用されたが、ストーンズのファンは手荒かった。見慣れぬ若者のあまりに革新的な音がストレートなロックを期待したファンには奇妙に聞こえたか。「引っ込め」というブーイングの嵐が起きた。物を投げ込む輩もいて、15分で退場するしかなかったという
▼前座、見習い、新入社員。4月も終わりに近いが社会人デビューした若者たちよ。この1ヵ月間はいかがだっただろう。悔しい思いもしたか。同情はするが、誰もが通る道である。しばらくは辛抱である
▼そうそう、15分で引っ込んだあの黒人青年の話である。2回目の公演でもひどい罵声に演奏を途中で切り上げた。それでも恐怖のステージに立つには立ったのである
(2016.4.24/中日春秋)

大型連休を迎えます。
心と体をリフレッシュさせて、5月を迎えましょう。

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