1/6(金) 『よい春』を迎えるということ
- 公開日
- 2017/01/06
- 更新日
- 2017/01/06
校長メッセージ
「一年の計は元旦にあり」という言葉をよく聞きます。年の初めに目標を立てる、「何事も最初が肝心」ということです。
この冬休みに先生たちの3学期に向けての目標を読みました。多くの先生が「3学期は次の学年の準備期間であることから次の学年の0学期という意識をもって取り組ませたい」とありました。みなさんもそれぞれが年頭にあたって、具体的な目標を立ててほしいと願っています。
ちなみに私も、こうありたいという願いを立てました。
一番は健康。自分を含めた家族、身近な人、もちろんこの知多中の先生や生徒のみなさんの心と体の健康を願いました。
二つ目は、ここに集うすべての人にとって、『よい春』が迎えられますように、ということです。では、『よい春』とは何か。3年生を例にとっていうならば、「第一希望校に合格すること」でしょうか。しかしながら、毎年全ての人が必ずしも一番希望していた進路先に決まるとは限りません。努力をすれば夢は必ず叶うかと言えば、残念ながらそうばっかりとは言えません。いくら努力をしても思うようにいかないこともあるでしょう。それでは、そういう人には『よい春』が来ないのでしょうか。
自分の決まった先で、早く自分の気持ちを切り替えて「ここに決まったのだからここで頑張ろう」と思い、そこで最善を尽くすことで「失敗」は『よい春』に変わるものだと私は思います。私事で恐縮ですが、私は大学入試に失敗をしました。受かりそうな(自分では受かるはずだと思っていた)大学も含めて、いくつか受けたのに,どこにも受かりませんでした。次の年もやはり第一希望校には合格できませんでした。かなり落ち込み、「人生終わりだ!」と思いました。それでも自分と向き合い、気持ちを切り替えて「ここに決まったのだからここで頑張ろう!」と思いました。2学期の終業式のお話ともリンクしますが、「失敗を次に生かすこと」は人生において大切なことだと私は常々思っています。
新年早々縁起の悪い話になってしまいましたが、「努力しても無駄」「落ちてもいい」と言うことではありません。みなさんの努力が実って、第一希望に合格することが一番いいに決まっています。でも、そうでなくても悲観することはない、と言うことです。
今日はこのあと、担任の先生から3学期のお話を聞くと思いますが、担任先生のお話を真摯に受け止めて、3学期の心構えをしてください。
皆さんの「心と体の健康」、そして『良い春』が迎えられることを願って、3学期始業式の式辞とします。(三学期始業式 式辞:文責 平下)